近畿日本鉄道が、映画館があった旧近鉄会館と旧近鉄本社ビルを改装して1985年10月に開業した劇場で、近鉄劇場は954席、近鉄小劇場は420席あり劇団四季のミュージカルや演出家蜷川幸雄さん、劇作家野田秀樹さんそしてふるさときゃらばんの人気作品などを上演してきました。93年のピーク時には40万人を動員していましたが01年には22万にまで減少。また老朽化も著しい事から閉鎖となりました。
オープンした1985年といえば阪神タイガースが優勝した年。タイガースは昨年18年ぶりに優勝しましたが、近鉄劇場は18年と4カ月で閉鎖となりました。どちらも大阪文化を代表するものであるだけに、新しいカタチで再オープンすることを願っています。
当日はふるさときゃらばんの公演後、近鉄劇場の支配人を始め、窓口のチケット係から会場案内係までこの劇場で働いていた全てのスタッフが舞台の前に集合し、劇団の役者のかけ声のもと、観客も全員立ち上がり近鉄劇場とスタッフへのねぎらいの気持ちを込めて、全員で三本締めを行いました。こんな場面に立ち会うのは始めての経験でしたので「なんか大阪の歴史的な瞬間に立ち会っているなあ〜」としみじみと感じました。 |