2010
08.23
08.23
04.あきないの心得
「商い」の語源には様々な説がありますが、その中でも特に説得力のある説が「秋内」からきたというものです。その昔、貨幣というものがなかった時代には秋に収穫した農作物をできるだけ採れたての美味しい旬の内に、自分達の生活に必要なものと物物交換したそうです。その物物交換に時間がかかると商品は旬を逃すこととなり、値打ちが下がってしまいます。
その結果 、自分達が欲しいものが手に入らなくなってしまうのです。だから農作物を収穫した秋の内にできるだけうまく物物交換を行うことから「秋内」すなわち「商い」となったそうです。
さて巷では国をあげてIT化が叫ばれ情報化がどんどん進んでおり、昔に比べると商品のライフサイクルもかなりスピードアップしています。このような時代環境において、消費者の次なるニーズを見極め、素早く商品化し、短期間で販売を実践する。(もちろん消費者が「飽きない」内に!)すなわち旬の内に競合他社よりも素早く「商い」を行うことが、商売のコツだといえるのではないでしょうか?
それこそが『あきないの心得』です。