11.20
Vol.18-1「上海フィールドスタディ2004」
□日時:2004年11月20日(土)~23日(火)
□中国:上海市
□上海フィールドスタディ2004
昨年初めて訪問して、大いに刺激を受けた上海フィールドスタディですが、今年は現地での中国人参加者も含め総勢29名で「上海」の今を体感してきました。今年のツアーで最も印象に残ったキーワードは「倍々ゲーム」です。日本ではしばらく聞く事のなかったこの言葉。上海の企業を訪ねると各社の総経理が「業績は倍々ゲームです」と答えてくれました。う~んなんかシビレル言葉ですよね。では2004年レポートもじっくりお楽しみください。謝謝!
「上海乗物事情」編
今年はなななんと生まれて初めて「リニアモーターカー」に乗ってきました。空港から街の中心部へ約30キロを最高時速431キロで走るリニアモーターカー。キャッチコピーは「零高度飛行」です。こんな凄い列車をどんな人が運転しているのかと運転席を覗いてみると、なななんととても若い女性がちょこんと座っているだけでなんの操作もしていませんでした。こりゃまたびっくりです。
料金は40元(約600円)でしたが、タクシーは10元(約150円)、市バスは2元(約30円)なので庶民の足にはまだまだなりませんよね。
今回はその他「地下鉄」「市バス」「タクシー」そして「人力三輪車」(自転車のタクシー)にも乗ってきました。一番快適だったのはやっぱり人力三輪車ですなあ~。よいしょこらしょっと。
「上海買物事情」編
今年は現地の方の暮らしぶりを実感するためコンビニやスーパーに行ってみました。百貨店では「伊勢丹」があり、コンビニでは「ローソン」や「ファミリーマート」がたくさんあります。またスーパーは衣食住ともに品揃えが豊富ですが、単価がとても安いので「値札が間違ってるんちゃうか?」と金銭感覚がおかしくなってしまいます。
またコピー商品で有名な「襄陽服飾礼品市場」にはありとあらゆるブランド物のコピーが並んでいます。ここは青空市場に無数の店舗がひしめき合っているのですが、敷地に一歩入った瞬間から「しゃちょうさ~ん。ともだち~。みるだけ~」とあちらこちらの店主から声がかかり自分の店に引っ張られます。お陰で上海に100人ぐらい友達ができました??
「上海住宅事情」編
また今年のツアーでは早稲田大学に留学され、とても流暢な日本語を話される楊(やん)さんのご厚意により自宅を拝見させていただきました。地下鉄と市バスを乗り継ぎお邪魔したお宅はとても日当たりが良いセンス溢れるお宅でした。上海のマンションはすべてスケルトンでの販売なので、買った人のセンスで壁から天井から照明まですべてを自分で内装工事する必要があります。地元の工務店に依頼するそうですがイメージ通りのインテリアにするためには、毎日現場チェックが必要だそうです。日本の工務店のみなさ~ん。上海は仕事がたくさんありそうですよ~。またお昼ご飯はお父様に美味しい中華バイキングをご馳走になりました。暖かいおもてなしにほんまに感謝です。
「上海広告事情」編
上海ではあちらこちらにディスプレイによる映像広告があります。地下鉄のホームにも車内にもあるのですが、なんとレストランのトイレにもあり驚きました。中国ではテレビ広告はあまり人気がなく、媒体費用も安いそうです。広告媒体としては雑誌が人気で日本人向けには「ぽけっとページ」という情報冊子が無料で発行され企業から医療、教育、交通、ショッピングまで幅広い情報が掲載されています。漢字文化の中国の方には日本語の小文字は苦手なようで「いっらしゃいませ」という面白い看板を見つけました。また印刷物のデザインはちょっと懐かしいイメージのものが多いです。「鉄」の次は「紙」がなくなるかも知れまへんなあ~