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けんぞう見聞録 Vol.6
□日時:2003年12月7日(日)
□場所:大阪府大阪市、大阪城ホール
□内容:♪「一万人の第九」に初挑戦
友人の薦めによりかねてから興味はあったもののなかなか参加できなかった「一万人の第九」に初めて挑戦してきました。歌は好きですが、第九となるとドイツ語で歌うわけですから先ずはドイツ語の発音からスタートし、その後、発声、音程、リズム、息継ぎ、フォルテ・ピアノの表現、そして歌詞の意味を理解して感情を込めて最後に「ええ声〜」で歌うのです。それはそれはほんと遠くて長〜い道のりでしたが、苦労した以上の大きな大きな感動がそこにはありました。それでは第九奮闘記をお楽しみください。♪フロイデ〜
●10/15〜練習編→
●12/6リハーサル編→
●12/7いよいよ本番編→
●本番その後編→
10/15〜練習編
毎日放送が主催する「一万人の第九」は今年で21回目です。参加するには夏にパートを決めて応募し抽選で参加者が決まるのです。今年はなんと定員オーバーで4000人の方が抽選にもれたそうです。でも男性パートのテノール・バリトンは比較的少ないので落ちることはないようですが、女性パートのソプラノ・アルトはものすごい数の参加希望者がいます。来年は男装した女性がたくさん参加しているかも知れませんね?
さて練習会場は大阪、京都、神戸を始め今年は東京まで開設され全部で23カ所あるのですが、僕はオフィスから歩いていける「大阪2クラス」エルシアターを選び10/15(水)10/22(水)10/29(水)11/5(水)11/12(水)11/19(水)の6回各2時間参加しました。合唱指導はダンディな印象の橋本徹雄先生と伴奏はとてもチャーミングな三輪佐千子先生でした。この会場の参加者は288名です。この練習は参加証に捺印され、2回以上欠席すると本番に出してもらえないので結構厳しいものです。但し初心者は12回コースを選択することになっているのですが、仕事の都合もあるので経験者という事にして6回コースに参加しました。練習初日に「では昨年を思い出して一度通して歌ってみましょう」と言われちょっとパニックになりましたが、その後は楽譜にカタカナでドイツ語を書き込んで、先生の指導ポイントももれなくメモしながら、毎日毎日ウォークマンで聞きながら練習に励みました。
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本番の指揮は京都出身の指揮者である佐渡裕(さどゆたか)さんがするのですが、彼の指導を直接受けることができる合同練習も12月2日に梅田の体育館でありました。ここには2会場から約1000人の人が集まり、まさに酸欠状態の中で思いっきり練習しました。佐渡さんは同年代であり関西弁で喋るのでなんかとても親しみを感じました。機会があれば一緒に居酒屋にでも行きたいものです。
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12/6リハーサル編
ここまで7回の厳しい(楽しい?)練習を終えいよいよ本番前日に参加者が集まって大阪城ホールでリハーサルがあります。大阪城ホールには何度も観客として来たことがありますが、演奏側としてリハーサルに望むのは勿論初めての経験であり、観客の皆さんは5000円のチケットを買って聞きに来るわけで、プロとして価格に見合った演奏を聴かせなければなりません。(いつからプロやねん?)そんな訳で前日から緊張していたのですが、ゲストの森山直太郎さんと「さくら」を一緒に歌いとてもほんわかした気分になれました。しかし直太郎さんの歌は生で聴くとやっぱり凄い!の一言です。前日リハ、当日リハ、本番と三回も聞けたのはラッキーでした。また彼が舞台へ登場した際に深々と四方(合唱団はぐるりと周りを取り囲んでいますので)に頭をさげて挨拶するその謙虚で礼儀正しい振る舞いに「直太郎ええやつやん!」と一気にファンになってしまいました。彼とも機会があれば焼鳥屋で一杯やりたいものです。
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12/7いよいよ本番編
さていよいよ本番当日ですが、この日は朝の9:30入りで本番が15:00からとほぼ一日仕事です。やっぱりプロは大変です(せやからいつからプロやねん?)本番の衣装は男性は黒のスーツに蝶ネクタイ、女性は黒のロングスカートに白の長袖ブラウスと指定されているので一万人が揃った姿はまさに圧巻でした。正式には合唱団が10196名。観客が4004名と発表されています。そして今年は山本太郎さんが第九に挑戦という番組企画があり彼もテノールで参加。本番前に廊下ですれ違ったときにお互いテノールのパートで頑張ろうと固い握手を交わしました。彼とも是非一度串カツ屋にでも行きたいものです。
12月7日(日)本番当日スケジュール
開場 9:00
集合 9:30
座席最終チェック 10:00〜10:45
全体発声練習 10:45〜11:00
休憩(昼食) 11:00〜11:45
リハーサル 11:45〜14:00
休憩(開場) 14:00〜14:45
集合(各自の座席) 14:45
演奏会(第一部)
 R.ワーグナー/歌劇「タンホイザー」序曲
 森山直太郎/「春の空〜時の行方」
       「さくら(一万人の合唱ヴァージョン)」
 阪神タイガース矢野選手、八木選手/「六甲おろし」
15:00〜15:45
休憩(20分) 15:45〜16:05
演奏会(第二部)
 L.v.ベートーヴェン/交響曲第九番ニ短調作品125「合唱付き」
 「蛍の光」
16:05〜17:30
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いよいよ第九の演奏が第一楽章から始まりました。合唱は第四楽章ですが、演奏を聴きながらあるタイミングで一斉に立ち上がらなくては行けません。一万人が一斉に立ち上がるだけでも迫力があるのですが、第一声の「フロイデ!」はまさに歓喜の歌の始まりです。その後はただひたすらに佐渡裕さんの指揮棒に注目し、出るタイミングやリズムを間違えないようそして気持ちを込めながら「ええ声〜」を意識して最後の「ゲッテルフォンケン!」まで歌いきりました。合唱団なので一万分の一の役割なのですが、その緊張感はソロ歌手と替わらないぐらいのものだったのではと感じています。(実際は僕がテノール全体をリードしていましたので・・・んな訳ないない)演奏後客席からは「ブラボー!」という声がかかり、いつまでも拍手が鳴り止まないホールで「来年も絶対この場で歌うぞ!今年よりさらにええ声〜で!」と決意しました。ご一緒いただいた岡本さん玉田さんに本当にありがとうございました。
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本番その後編
27第九の参加者は練習会場で写真撮影と署名欄があり、全員の写真とサインを公式パンフレットに掲載してくれます。ちなみに価格は2500円ですが参加した記録として、とても嬉しい記念品だと思います。その他にも記念品としてCDやDVDも販売されています。
そして2003年の第九にはシークレットゲストとして阪神タイガースの八木選手と矢野選手が登場し、一万人で「六甲おろし」を大合唱しましたので翌日のデイリースポーツにはトップで紹介されました。さて僕はどこに写っているでしょう?また主催の毎日放送では12月23日(火)15:55から「一万人の第九 抱腹絶倒のクラシック体験 山本太郎にあの名曲が歌えるか?」と題してオンエアがありました。番組の中で山本太郎さんの後ろにビシッと立っている自分の姿を見つけました。これで「高橋健三あの山本太郎と第九で共演」といってもいいですよね。(なんでやねん!)
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